小学校福島県診断標準学力検査問題分析結果報告-017/63page

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平均正答率が10%以上向上した問題と考察

算数

領域 問題番号 出題のねらい 正答率の比較 
46年度
正答率 (A)
52年度
正答率 (B)
差(B−A)
[1] 数と計算の意味 1 分数の乗法の意味 19.4 39.2 19.8
2 分数の除法の意味 52.1 64.5 12.4
3(1) 逆数による乗法と除法の関係 55.4 78.7 23.3
 (2) 19.8 71.5 51.7
4(1) 整数,小数の乗除を分数にまとめる 64.4 77.0 12.6
 (2) 47.9 65.1 17.2
5(3) 整数,小数と分数の関係 55.4 85.1 29.7
6 数と数直線上の点 66.0 94.8 28.8
7 四則計算の可能性 67.4 84.2 16.8
8 加法,乗法の法則理解 41.0 60.8 19.8
9(1) 2つの数量の割合(比の値) 62.0 84.9 22.9
 (2) 43.2 68.7 25.5
[2] 計算 1(1) 分数の乗法計算 74.0 89.1 15.1
 (2) 77.2 89.6 12.4
 (3)   68.4 79.5 11.1
 (4) 71.6 84.2 12.6
2(2) 分数の除法計算 74.3 87.6 13.3
 (3) 69.6 82.4 12.8
 (4) 67.1 80.8 13.7
3(1) 分数の乗除混合計算 67.4 79.7 12.3
 (2) 66.9 77.6 10.7
 (3) 60.9 74.0 13.1
 (4) 58.8 69.7 10.9
4(2) かっこのある分数計算 62.9 75.1 12.2


 46年度と比較して,平均正答率が前回より伸びを示した小問数は71問で,全体の小問数にして88.8%の高い率を示している。また10%以上向上した問題数を各領域別にみると次の表のようになる。

領域 小問数 10%以上
上がった問題教
%
[1] 数と計算の意味 15 12 80.0
[2] 計算 15 12 80.0
[3] 図形 15 14 93.3
[4] 量と測定 15 3 20.0
[5] 数量関係 20 6 30.0
全体 80 47 58.8


 この表からも分るように,[1],[2],[3]の3つの領域での正答率が大きな伸びを示しているのに対して,[4],[5]の領域では正答率の伸びが小さいことを表している。とくに[4]の図形領域では15問中14問が10%以上の向上を示していることから,46年度と比較して指導の成果が大きく表れていることを意味している。

[1] では,3(1),(2)の分数の除法を乗法に直す問題,5(3)の整数と分数の関係,6の負の数を数直線上に対応させる問題,9(1),(2)の比の値から整数の値を求める問題,等々が着実な伸びを示している。

[2] では,小問ごとの伸びがほとんど変らない。分数の乗除法のそれぞれの基本的な問題の伸びと,乗除混合算やかっこのある分数計算の伸びがほとんど変らないことは,分数計算力が着実に伸びていることを示していよう。


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