小学校福島県診断標準学力検査問題分析結果報告-039/63page
二、次の1・2の文章を読んで、それぞれの文章の中心になっている文をみつけ、その右に―を引きなさい。
1 世の中には、スポーツ・音楽・農業などで生活している人たちがたくさんいる。スポーツをやる人はからだだけ、音楽をやる人は指先や声だけ、農業をやる人はからだだけ使えばいい、というものではない。どの道を進むにしても、考える頭が土台になるものである。
2 人間のちえは限りなくのびていく。わたしたちのそせんは、遠い所にいる人と話をするようなことは考えてもみなかったろう。ところが、電話の発明によって、遠くはなれた人どうしが話しあえるようになった。そうするうちにラジオが発明され、すがたまで見えるテレビが発明された。
三、次の文章を読んで、主人公が自分の考えをのべている文を二つ選び、その右に―を引きなさい。
それは、夏休み中のある暑い日だった。ぼくは、自転車で、川向こうの小林君の家へ、サッカーゲームをしに行った。その帰りに、お宮の前の木かげでひと休みした。そこには、知らないおばあさんも休んでいた。おばあさんは、大きなふろしき包みを持っていた。県道に出て、中町停留所から県庁行きのバスに乗るのだという。大きいふろしき包みを見て、気のどくに思った。
そこでぼくは、それなら、そのバスの停留所までふろしき包みを運んであげようと言って、自転車の荷台にそれを積んで、さきに出発した。
バスの停留所に着くと、ベンチにふろしき包みを置いて、おばあさんの来るのを待った。ところが、待っても待っても、おばあさんは来ない。じりじり照りつけられるので、とても暑い。シャツが背中にくっつくほど、あせをかいた。しかし、ふろしき包みを置いて行ってしまうわけにもいかず、よけいなことをして損をした、と思った。
やっと、おばあさんの姿が見えた。それで、ぼくは、おばあさんがベンチの近くまでくるやいなや、さようなら、と言って、自転車にとび乗り、おばあさんのお礼のことばを、後ろに聞きながら、ふり向きもしないで、いそいで帰った。