小学校理科教材指導のてびき-034/80page
(1)ほうさん(現行3年) 水温の測定は常によくかきまぜて測定しなければなりません。また,温度上昇は急激にしないこと。冷却するとき,かきまぜれば細かい結晶になりますが,溶液の温度はほぼ一様になります。かきまぜないと空気と接している部分とか熱をよく伝える物に接触しているところがら温度が下がりそこから結晶が出てきて溶液は一様な温度になっておりません。それでかきまぜたときとそうでないときでは結晶の出てくる温度に差が出てきます。
(2)日光と虫めがね(現行4年) 温度計の液溜の上に虫めがねで焦点を作ってはいけません。焦点を作ると高い温度になって温度計が破損してしまいます。
(3)日光とかがみ(現行3年) かがみで光を重ね合せて放射熱をはかるときは,液溜の大きさを出来るだけそろえ,液溜部分を黒く塗るようにします。
(4)水の沸点のはかりかた(現行4年) できるならば水の中に100℃の目盛線の下まで入れてはかります。そうでなければ図-43のような装置で行います。
図-43 丸底フラスコを使った水の沸点測定
図-44 試験管を使った水の沸点測定
この場合,水の量と加熱器具の関係によっては測定時間に相当開きがあるので,工夫しなければなりません。試験管ならば,図-44のような方法も考えられる。いずれの場合も沸騰石(無いときは毛細管とか素焼きのかけら)を必ず入れます。これは一度使ったならば捨ててしまいます。
5 その他
(1)目盛がうすくなったときはどうしたらよいか。