小学校理科教材指導のてびき-042/80page

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4 使用教材

 各領域,各学年で液体の体積測定に用いられており,その使用法は,前述した方法で行います。

5 その他

 メスシリンダーの口が割れてしまったが目盛までは割れていないときは補修して使うことができます。それにはガラスびんを切る要領でメスシリンダーの口を切り,やすりをかけて怪我をしないようにしておきます。

ガラスびんを切る方法はいろいろあると思いますが,ガラス切りとニクロム線を使う方法がよいと思います。

メスシリンダーを格納する方法には写真-26,写真-27の方法など考えられます。そして実験室の端の流し台の近くとか,戸棚の中に入れておくようにします。

写真-27 メスシリンダーの格納(2)
写真-27 メスシリンダーの格納(2)

<ガラス器具の洗浄方法について>

メスシリンダーは使ったらすぐ水洗いして,普通はクレンザーを使いません。

試験管,ビーカーなどのガラス器具は使用後すぐクレンザーなどで洗うことが基本です。実験室には最低クレンザーとブラシは準備したければなりません。このようなもので落ちないときはもっと強い洗剤で洗います。

従来は重クロム酸カリウム―硫酸混液を用いておりましたが,クロムなどによる水質汚染が問題になるので使わないで下さい。代わりに次のものが使われております。

硝酸―過酸化水素混液 15〜20%硝酸と5%過酸化水素の等体積混液

 寿命が短かい。直射日光を避けて保存する。廃棄するときは石灰石を少量ずつ加え,泡が出なくなって(中和)から流します。

これらは,いずれも劇薬で腐食性物質なので取り扱いには細心の注意が必要です。それ以外の化学用洗剤としては,不燃性,粘膜,皮膚などを侵さない市販のアルカリ性のものを用います。


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