小学校理科教材指導のてびき-050/80page
(3)反射鏡を調節する
1)顕微鏡をのぞきながら反射鏡の向きをいろいろかえてみて,視野全体が平均した明るさになるように調節します。
2)低倍率で明るい自然光線の場合は平面鏡を,高倍率で光量が不足の場合はおう面鏡を用いるのが原則ですが,窓枠や外の景色が映る場合にはおう面鏡を用いる。
(4)しぼりを調節する。
一般に低倍率で暗いときはしぼりを開き,高倍率で明るいときはしぼりをしぼる。
透明に近い材料を観察するときは,できるだけしぼりをしぼっておくと観察しやすい。
(5)ピントを合わせる
1)粗動ネジを回して,対物レンズをプレパラートすれすれまで下げる。
※レンズがプレパラートに突きあたらないように顕微鏡の側方から見ながら注意して下げる。(載物台上下式では載物台を上げる)
2)接眼レンズをのぞきながら,粗動ネジを回して静かに鏡筒を上げていく。(載物台上下式では載物台を下げていく)。一定の距離まで上げるとピントが合う。
その距離は対物レンズの倍率によってだいたい次のように決っています。
10×………5,5mm 40×………0.5mm 60×………0.29mm
※接眼レンズをのぞきながら鏡筒を下げてはいけません。
図-54 顕微鏡の使い方の順序(図解)