小学校理科教材指導のてびき-051/80page
(6)倍率を決める
1)はじめは低倍率の対物レンズでピントを合わせ,検鏡したいものが視野の中央にくるようにプレパラートを動かす。
さらに高倍率で見たいときは,レボルバーを回して高倍率の対物レンズととりかえて,ピントを合わせます。
※レボルバーを回すときは,プレパラートと対物レンズを傷つけないようにいったん鏡筒を引き上げてから回すようにします。(載物台上下式では戴物台を下げてから)
図-55 レボルバーの回し方
2)接眼レンズは交換してもピントには影響ありません。
3)対物レンズと接眼レンズに記してある倍率をかけ合わせると拡大率が出ます。
例 10×10=100倍 40×10=400倍
(7)検鏡しスケッチする
検鏡のときには両眼を開き,左眼でのぞき,右眼でスケッチするように習慣づけるのがよい。
4 手入れ・保管
(1)視野によごれがみえるとき
1)接眼レンズを回転して,よごれがついて回れば接眼レンズのよごれです。
2)プレパラートを動かしてみて,よごれがついて動けばプレパラートのよごれです。(視野の中でよごれは,プレパラートと反対の方向に動く。)
3)いずれの場合にもよごれが動かないときは,対物レンズのよごれです。
(2)レンズの手入れ
1)レンズのゴミやホコリは,まず糊気をとったバラ筆で,はらい落す。
2)次にガーゼ(水洗いして糊気をとったもの)か薄い和紙に少量の蒸留水をつけて軽くふきとる。
※ガーゼは一度使った場所は決して二度使
図-56 レンズのよごれをとる