小学校理科教材指導のてびき-060/80page

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ア 棒状のものと,二重管のものとがあるが,構造はどれも同じで,図のように,首の部分Aは細くなっており,球部の底から直立している細いガラス棒Bの先が,そのせまい部分に入って間をせまくしている所が特徴です。

イ 温度が上がる時は水銀は膨張してAのせまい所を通り上のガラス管を上がって行く。逆に温度が下がって収縮する時は,A部分で水銀は切れてガラス管中の水銀はそのまま止まってしまう。

ウ 最高温度は,最高温度計の球部を少し低くし水平に近いようにして置き,水銀の上端の目盛を読めば求まる。

エ 測った後,温度計を手にもって,球部に水銀をふり下げるようにする。

オ 目盛は多くは-25℃〜45℃まで1/2目盛がつけてあり,測るとき1/10度まで読みとる。

図-65
図-65

2)ラザフォート式最低温度計の構造と測り方

ア 棒状のガラス管の中にアルコールが入れてあり,その管の中にガラスの細い青味を帯びた棒が入れてある。

イ 温度が下がるとき,アルコールは収縮し液柱は下がる。この時アルコールの表面張力で細いガラス棒の端を引ばって下がる。逆に温度が上がるとアルコールの表面はそのままのびて,ガラス棒を置きざりにする。

ウ 最低温度を測るときは,置きざりになっているガラス棒の右端の目盛を読む。

エ 目盛は-44℃〜42℃のものと,-25℃〜45℃のものがあり,いずれも1/2度目盛になっている。測るときは1/10度まで目分量で読み取る。

オ ガラス棒の中には小さな鉄片が入っているので,測り終ったら鉄片を磁石でアルコールの表面のところまで移動しておく。

カ 温度計は水平になるように置く。

図-66
図-66


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