小学校理科教材指導のてびき-063/80page
(イ)乾球と湿球との温度の差を測り,湿度表を用いて湿度を読み取る。
冬季に湿球が氷結した場合は,別の表(気象常用表にのせてある)で湿度を読み取る。
ウ 湿度を測るときの注意
(ア)湿球は脂気のないガーゼで巻き,一重巻きで球に密着させる。幾重にも巻いてはいけない。布の端は5cmくらい長くして下の水つぼに垂しておく。
(イ)濃霧や暖湿気流の場合,湿球示度のほうが高いことがある。このときは乾球示度が正しいとして,湿球はこれと同じとする。
(ウ)冬には湿球がこおることがある。このときは観測時刻10分くらい前に,温湯でとかしておく。それでも再び氷結することもあるが,そのときはそのまま定刻に,その示度を読めばよい。
2)毛髪湿度計の構造と使い方
ポリメーターはいろいろのことを測り得るメーターの意味で,湿度・気温・露点・気温に対する飽和水蒸気圧・空気中の水蒸気圧を測ることができます。これは毛髪を用いた湿度計で目盛によって直接に湿度を測り得るので簡単であるが,その精度は充分ではありません。
図-69