小学校理科教材指導のてびき-064/80page
ア 構造
毛髪数本用いて湿度によって毛髪が伸縮することで指針の軸が回転するようにできている。
イ使い方
(ア)湿度の測定
下側の目盛から指針の中央の針のさす示度を直接読み取ればよい。
(イ)気温,飽和水蒸気圧の測定
上部温度計の左及び右の目盛を直接読みとればよい。
(ウ)空気中に含まれる水蒸気圧の測定
飽和水蒸気圧×湿度÷100=〔mb〕
上の式から算出する。単位はミリバール〔mb〕を用いる。
(エ)露点を求める。
まず上側の目盛によって湿度を読みとる。指針の3本は,右から0℃,10℃,20℃の時の湿数を示し,その間の温度における湿数はこれをもとにして推定する。
露点=気温−湿数
上の式から算出する。単位は〔℃〕を用いる。
ウ 使用上の注意
(ア)毛髪は鋭敏に伸縮しないので,ある程度の時間経過後に表示された湿度を読み取る。
(イ)毛髪はつねに柔かい毛筆を用いてゴミを除去する。
(ウ)作動部には触れない。勝手にねじを調節しないようにする。
(4)アネロイド気圧計
気圧計にはフォルタンの水銀気圧計と,アネロイドの空ごう気圧計等があり,水銀気圧計の方が正確な値を得ることができます。
1)アネロイド気圧計の構造
アネロイド型気圧計の中心部には金属かん(空ごう)でその表面にはうね状の凹凸があり,圧力によって動きやすく作って,中に金属のバネを入れ,空気を排除してある中が真空に近い状
図-70