小学校理科教材指導のてびき-065/80page

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態にしてあるので,気圧が変化すると外部からへこまされる。この動きをてこの原則を用いて拡大し指針が動くようになっている。

 2)気圧の測り方

 2本の針がついている。1本は表面につまみがあって,これを動かす。これを他の1本の指針に重ねておくと翌日の指針によって,前日からの気圧の昇降が1目でわかるので便利です。

 目盛を読む際,指針と鏡の像の指針が一致するよう目を置いて目盛を読み取ります。読み取った測定値は真の気圧を示していませんので補正を加えます。

 3)アネロイド気圧計の補正のしかた

 この読取値に,検定証に書いてある補正値と水銀気圧計との差の補正値を加えれば,現地気圧値が得られます。

 水銀気圧計のある学校では,アネロイド気圧計の観測は必要ありませんが,アネロイド気圧計だけしかない学校では,近くの気象台や測候所で気圧の観測を行う時刻にアネロイド気圧計の示度を読み取り,あとで電話などで照会してその差を求め,補正値として使います。この比較はなるべく風の弱い,気圧変化の小さい日の方がよい。また,気象台と学校の高さがかなり差があるときは,10mの差で,気圧はおよそ1mbちがいます。

 補正値が+6mbとします。気象台が学校より30m高いところにあるときは,気象台の気圧は学校より3mb低い値であらわれますから,高さを入れた補正値は+9mbとなるわけです。

 目盛鍵を回して示度を合わせることのできる気圧計は,盤をずらして修正します。裏側のネジによるものはこれにより補正値をかげんし,狂いが大きいときは専門家に調整してもらうのがよいでしょう。

(5)記録地中温度計

 1)構造

 地中温度に感応する温度計部と連続するワイヤーを持ち,地中だけでなく,水中の温度も自動的に記録できるようになっている。

 温度測定範囲は−15℃〜+50℃,1℃目盛付がふつうである。

 感温部は水銀膨張によるプルトン管式になっている。リードワイヤーは

図-71
図-71


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