小学校理科教材指導のてびき-067/80page
取付け式では10分間に指針が何m動いたかを読みとり600秒で割って速さを求めます。
また,機種によっては,指針が一回転するのに何秒かかったかを読み,風速(m/秒)を求めるのもあります。
(7)日照計
太陽が照っている時間を日照時間といいます。この日照時間を測る機械はジョルダン式カンペルストーク式等があるが理振法品目ではジョルダン型のものと定められています。
1)構造
日光を円筒の小孔から入射させ日照計用紙に記録させ,1日での日照時間を測定する装置で,図のように円筒にはふたがつけてある。その側面に小さい穴があり,その反対側にも穴がある。この円筒の側面下部には緯度を示めす目盛板がつけてあるので,指針をその地の緯度にあわせて,円筒を南北線上におくと,円筒の軸は地軸に平行になる。
日光は午前中は東側の穴から入り,午後は西側の穴から入る。正午の時刻にはちょうど両方の穴から入ってその後は西側の穴からだけ入るように屋根をつけて調節してある。円筒のふたをあけて,青写真液をぬった時間目盛のついた記録紙を入れておき,その日照時間だけ感光させる。夕方取出して水洗して青写真を固定する。
2)日照計の取り扱い
ア 記録用紙を暗室で青写真液をぬって乾かす。
イ 夕方,円筒のふたをあけて,月日を記入して記録用紙を入れる。その際記録用紙の穴を,円筒の穴にあわせておき,ふたをして次に述べるような
図-73