小学校理科教材指導のてびき-068/80page
正しい位置におく。
ウ 一日中日のあたる場所に水平な台をおく。
エ 円筒の口を北にして正しく南北に向ける(県内は約6.5°だけ磁北から東に向ける。)
オ 円筒をその土地の緯度に合わせてかたむけ,光点が正しくその時刻の線上にあるかを確かめる。
カ 日が入ってから記録用紙を取出し,水の中に10分間つけて,感光部分を固定する。
キ 時間目盛によって日照時間を計算する。
3)使用上の注意
ア 青写真液をぬった用紙は日光の当たらないところで取りつける。なお,記録用紙の保存は暗室でせいぜい1か月である。
イ おさえ金はX型の部分を円筒上部に,X型についている突起が奥の方になるようにする。
ウ 青写真液は,赤血塩16gを100ccの水に溶かしたA液,クエン酸鉄アンモニウム20gを100cm3の水に溶かしたB液双方を等量ずつ混ぜ合わせたもので混ぜ合わせたらすぐ用紙にぬる。保存はきかない。
エ 最近,コピー感光紙(中速用)を記録紙に合わせて切り小孔をあけ,記録紙の代りに感光させ,複写機の現像部へさしこむと露光部が白くぬける。その上にTPシートに作成した記録紙を重ねて日照時間を読みとっています。(P.47参照)
(8)百葉箱
気温は地上1.5mの空気の温度を指していますが,正しい空気の温度を測ることはむずかしいものです。それは直射日光,地面からの反射,附近の地物からの幅射等を受けるからです。そこで正しい気温を測るために百葉箱を用いるのです。百葉箱は中型のものは65×65×75cmですが,理振の規格は60×60×60cmなので周囲からの影響をうけ,気温がやや高くなります。
1)構造
ア 高さは1〜1.2mにし,温度計の球部が1.5mになるように木枠にかける。
イ 四方は日光をさえぎり,かつ風を通すように,よろい戸にする。