小学校理科教材指導のてびき-069/80page
ウ 測定用の戸は北側に作り,日光がさしこまないようにする。
エ 床も天井も板をたがいらがいに武者窓式に張る。
オ 箱の内外全面を白ペンキでぬる。
カ 内部の中央に温度計,湿度計,最高`最低温度計をかけるようにする。
2)百葉箱を置く場所
四方がよく開けて風通しと日あたりがよく,建物の南側かよい。なお,露場には気象測定のために,地中温度計,雨量計なども置くために管理のことを考え,理科室に近くて,管理しやすく,なるべく幅射熱の少ない風通しのよい場所を選ぶのがよい。
2 学習活動場面での気象観測機械の活用例
日かげや日なたの空気の温度,土や水の温度,風の向き,日照時間と気温の関係,太陽の高さと季節による気温の違い等の学習場面でいかに観測機械を取り入れ,取り扱うかについて述べてみます。
(1)棒温度計の活用と留意点
3年 土,水,空気の温度
児童は温度を暖かい,寒いといった感覚的な取らえ方をしているが,感覚がいかにあてにならないか。また,温度を測定することによって他と比較しやすいことから温度計を使用する意義を理解させ,温度計の正しい読み方を体得させねばなりません。
※温度計→P59
1)空気の温度の測定
○温度計の目盛は1℃の単位まで読みとれればよい。
○日なたの温度を測るときは,図のように太陽に背を向けてかげに温度計を下げ3〜5分後に測る。
○日なたの空気の温度を測るとき,日よけをするのは太陽の直射による影響をさけるためであるが,その理由は児童に考えさせなくてよい。
2)水の温度は,日なたと日陰に水を入れた浅い容器を置いて1時間以上してから測定する。
図-74