小学校理科教材指導のてびき-070/80page

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 3)土の温度を測るとき,図-75のように棒温度計の球部を表面から2〜3cm程の所に差しこみ温度計が倒れないよう支え棒をおき,5分後に測る。

 4)この教材は晴れた日と曇った日,日なたと日かげ5月と1月というように観察し,そして比較することで学習が展開されるので,観察場所の設定と管理に留意する。

図-75
図-75

(2)日照計の活用と留意点

 昭和47年度に理振基準に新しくジョルダン型日照計が加えられた。この事は気象教材のように継続して観察を必要とする内容には欠かせないからです。

活用例

 1)3年……土,水,空気の温度

 日なたと日かげの地温などの学習経験から,日光に当っている時間の長い方が温度が高いことを類推させていたが日照計を持ち込むことによって,四季のある期間(3日間位)毎日観測する。日の出,日の入り調べは実施しなくても記録用紙に日照時間が焼きつけられているので,継続観察が容易となります。曇っている日,晴れている日の地温や気温についても,記録用紙の日照時間を調べることにより一層学習効果が期待されます。

 2)6年……太陽の動きと気温

 空気の温度は,天候の様子(晴・曇・雨・雪・風の強さ・風の向き)や季節によって変わることを,すでに学習し理解しているので,これらを基盤として,季節と気温の変化の関係づけ,それらの気象変化を起させる原因が太陽の放射エネルギーであることの関係を追求させる事が,6年でのねらいです。

 ・季節による気温の変化は太陽の高度や日照時間と関連させて調べることになるが,ここでは12月,3月,6月の晴れた日の記録用紙を準備して児童に与え,太陽の照っている時間と気温の変化に関係があるかどうか調べさす。

 ・新聞などで日の出,日の入りを調べさすより,記録用紙から読み取らせる方がより自然への興味を深めさすことができる。


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