小学校理科教材指導のてびき-074/80page

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2 星座早見盤

 星座は地球の運動によって,動いて見えます。星座は時間とともにその位置を変え,また季節によって,見ることのできる星座が移り変ります。

 そのため,実際の星空を見上けたときに,出ている星座が何であるか調べたり,あるいは見たい星座があるときに,何時頃どの方角に現われるかというようなことを調べるのにたいへん便利です。

(1)星座早見盤のしくみ

 星座早見盤は大小2枚の円板でできています。厚紙のものや,金属性のもの,また平板なものや皿状のものなどありますが,いずれも原理は同じです。

 大きい円板(下盤)には,日本でみられるおもな星が書かれており,縁には,1日おきに1年の月日が記入されています。

 さらに星図中には,天の赤道,黄道,赤経,赤緯の目盛が記入されています。

 小さい円板(上盤)には地平線上に見える部分を示す窓わくがあり,それには方位,子午線,経度修正線などが記入され,周囲には時刻目盛などが書かれています。

図-78 星座早見盤のつくり
図-78 星座早見盤のつくり

(2)星座早見盤の使い方

 1)下盤の月日(観察する日)に上盤の時刻(観察する時刻)を合わせます。このとき,窓わくに出ている星は東経135°の地点から見たものであるから,観察地の東経目盛のところに135°の目盛を移動すればよいのです。

 2)北天の星を見るとき,早見盤の北の地平線を下側にし,子午線,天頂も実際の空に対応するように頭上に盤をかざします。目的の星座の位置傾き,広がりなど盤から予測して,実際の星空をさがします。他の方向の星を見るときも,同じ方法で行います。


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