小学校理科教材指導のてびき-075/80page

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具体的に説明しますと,例えば,4月2日午後8時福島市(東径140°29′)で星を観測する場合,

 ア 早見盤の下盤の月日の目盛を見て,4月2日(1と3の間)のところに上盤の時刻20時の目盛を合わせる。

 イ 経度修正目盛を見て,東経135°の目盛を移動させる。

 ウ 早見盤を実際の星空の方位角度に合わせて,頭上にかざす。

 よく知っている星座の位置,傾き,広がりと関係づけると星はさがしやすい。

図-79 月日と時刻の目盛を合わせる
図-79 月日と時刻の目盛を合わせる

図-80 経度の修正
図-80 経度の修正

(3)使用上の留意点

 ア 早見盤は特定の緯度に基づいたものですから緯度が大きく違う地点では,星の高度に違いが生ずるが,福島県内では,修正の必要はありません。

 イ 早見盤の地平線は,天頂から90°の方向にとっています。実際には地上に山や建物などの障害物があるので,地平線近くの星は見られないことを注意する必要があります。

 ウ 早見盤の星座はたいへん小さく,その上ゆがんでいるものもあります。このことも注意して見ることが必要です。

 エ 早見盤を暗いところで見るときは,赤いセロハン紙をかぶせた懐中電燈を用意すると便利です。


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