OHPの活用とTP制作の手びき-030/152page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

(必要に応じて切りぬき全体部分提示法のマスクの用紙にも使える。)
 (イ)材料をじょうずに使いわける。
 記入用ペンをはじめ各種の自作に必要な材料が市販されているので,それらをじょうずに使いわけることがたいせつである。
 (ウ)文字の大きさに気をつける。
 よい資料でもよく見えなくては効果はなくなる。文字が小さすぎることが多いので気をつけるようにしたい。一般に普及しているOHPの拡大率は,投影距離を2mとすると5倍〜8倍程度である。したがってTPシートに1cm角で書かれた文字はスクリーン上に5cm〜8cm角の大きさで映し出される。
 図-30は,投映距離を2mとしたときの学習者からスクリーンまでの距離と映し出された文字の見やすい大きさの関係をあらわしたグラフである。
 このグラフからわかるように普通教室(最後列の学習者まで約10m)で使用するTPの場合,使用する文字の最小限の大きさは漢字では1cm角以上,数字・ローマ字,かなは0.8cm角以上と考えればよい。
 さらに学年の発達段階を考慮して文字の大きさをきめるようにする。
図29 自作TP下書き用紙
図30 学習者からの距離と文字の大きさ
 (投影距離2mのとき)

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。