OHPの活用とTP制作の手びき-031/152page

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 (エ)文字や直線のかき方
 細字は細字用のペンを用いたりカラーインクをペン先につけて書く。太字は太字用のペンを使用する。
 直線のかき方は,図31のように線の太さにより使いわける。その際定規のけずれている側を下にして使う。
 OHP用ペンを用いて文字や線を書くとき,書き終わりのところにインクのたまりができ見にくくなるので,図32のようにいったんペンをもどすようにして離すとよい。
図31 いろいろの直線のかき方
図31 いろいろの直線のかき方

 

図32 0HP用ペンの使い方 図33 中心に針穴をつけないくふう
図32 0HP用ペンの使い方 図33 中心に針穴をつけないくふう

 また,円をかくときはコンパスを回転させるのでなく,TPシートを回転させるようにする。そのとき中心に針穴をつけないようにするため図33のようにする。
 なお,シート面がよごれていたり,油脂分が付着していると書きにくいとともに,よくかけないので,シートの上に紙を当てて書くなどの配慮が必要である。
 (オ)色彩効果のだしかた
 色彩の効果については,効果的な提示法の色彩効果法(P.24)で述べた。
 ここでは色彩を使うときの留意事項と着色のしかたについて述べる。

 ○色彩を使うときの留意点
・1色よりは2〜3色の方が理解しやすい。ただし多すぎるとわかりにくくなるので5色位が限度と思われる。
・色は青色がよい。青色に対する学習者の反応がもっともよく,青色を基調としたものが理解しやすいとされている。
・配色は青色をもとにして,紫,緑,赤がよい。
・赤の文字は注意をひきつけるが疲れやすい。黒は印象が弱い。

 ○着色のしかた
・水性ペンや油性ペンを用いる。
 広い面積を塗りつぶすとどうしても色むらができる。それでできるだけ重ね塗りをさけるようにして,黄色などの淡い色を選ぶようにする。
 また,着色したい部分の面積全体にわたって,ペンの先端でむらなく無数に細かい点(網点)を打つのもよい。


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