OHPの活用とTP制作の手びき-034/152page
して用いる。
はるときには,万線シートを左右に移動させながら流動の動きを見てはる。(万線シートの斜線と偏光タックの斜線がいく分ずれるようにはる。)
オ インスタントレタリングのはり方
パラフィン紙に印刷された文字を,先の丸いものでTPシートにこすりつけるようにして移しとる。(余分なところをこするとシートをよごすので気をつける。)
3)工作による方法
回転移動法,模型作動法,動画的利用法などで,カラーボードやアクリル板を用いてTPを製作するとき用いる技法である。
ア 切断する方法
○アクリル板(硬質プラスチック)
硬質プラスチック切断用カッターを用いて材料を少しずつ引っかいて溝を掘り,これをくり返し切断する。
曲線状に切断するには,金のこを使用する方法(図36)もある。(切断後は紙ヤスリで仕上げる。)
○TPボード(薄手プラスチック)
カッターナイフやはさみ,押し切りで切断できる。
イ 曲げる方法
○かどをつける。
きりの先などで軽くきずをつけ,直角なかどを利用して折りまげる。
○曲面をつける。
必要に応じて曲げ,布等でゆわえ固定し,熱湯に2〜3分浸し,冷却する。(図37)
ウ 穴をあける方法
○やや大きな穴
ドリルを使う,ポンチで打ち抜く。
○小さい穴
千枚通しや針を火であたため,穴をあける部分におしあてる。
線香の火をあてる。図36 硬質プラスチックの切断法 図37 曲面をつくる曲げ方 エ 接合する方法
○ちょうつがい―ポリエステルテープを両面からはる。
○紙と紙,紙とプラスチック―ペーパーセメント
○プラスチックとプラスチック―セメダイン,ボンド
4)複写による方法
複写によるTP製作の方法はTP用フイルムを複写機にかけて露光したのち,現像液の中を通す方法(湿式)と,複写機にかけるだけの方法(乾式)に分けられる。さらに拡散転写方式,