OHPの活用とTP制作の手びき-079/152page

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音楽科


1.音楽学習におけるOHPの活用

 音楽の学習は,音(音楽)を通して音楽のもつ美しさ,楽しさ,喜びなどの感動的な音楽体験にせまり,さらに音楽のなりたちやくみたての知的な学習や技能学習によって,感受性をささえ,定着させ,表現や鑑賞の喜びをよりたしかなものとする学習活動である。
 それらの活動を外部からの意図的な刺激や影響によって,音楽の諸能力を育て高めるための補助的役割が,音楽学習におけるOHP活用の範囲である。OHPの活用にあたっては,その特性を生かし,音楽の本質にせまる学習活動となるような指導法をくふうしなければならない。
 音楽のいろいろな学習活動の中から,学習場面や学習内容におけるOHPの活用例を上げて参考に供したい。

2.音楽科におけるOHPの活用例

(1)楽器の基礎奏法を身につけさせる活用例

 ハーモニカやたて笛の学習で大切なことは,作音楽器として「美しい音」や「正しい音程・リズム」を自らの耳で作り上げていくことであるが,ハーモニカやたて笛を吹くことの楽しさを大事にして,楽しさの中から学習の意欲づけや正しい持ち方,吹き方(吸い方)を身につけるようにする。
 1)ハーモニカの吹き方(吸い方)(小学校低学年)
 ○ねらい 正しい持ち方で,吹いたり吸ったりして美しい音が出せるようにする。

TP 活用のし方・留意点
TP1-1
TP1-1

 

○ハーモニカと仲よしになろう。
・自由に吹かせる。
・吹く位置や息の強さによって,高低,強弱の音が出ることに気づかせ,興味関心を喚起する。
・単音で美しい音を出すにはどうしたらよいか考えさせる。
○口形の練習
・「あ,お,う」のそれぞれの形で発音させ,「う」の口形がよいことに気づかせる。
・TP1-1の二つの口形で吹いて比較させる。
○ハーモニカの持ち方
・TP1-2で正しい持ち方を確認する。
○吹音の練習
(TP1-1にTP1-2を定位置に重ねる。)

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