OHPの活用とTP制作の手びき-108/152page

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9.加熱の防止
水温差
明るさの比較
 
10.はんだ付けの良否
 
 
 
11.まとめと次時の予告

・電力の半減で加熱を防止するので、40〜60Wのニクロム線をビーカーに入れ、各回路ごとに一定時間の水温差で検証させる。また、時間的余裕がなければ、40W〜60Wの電球の照度差をみるのも一方法である。
・はんだ付けの結果をTPで、その良否を判断させる。
・加熱防止装置を使用する場合は、80W以下のはんだごてとする。

4.TPの内容

TP 活用のしかた・留意点
TP-1
TP-2
TP1
 
1.TP1の(1)は,こての先端が角すい形,(2)は,円すい形,(3)は,だ円形に成長した例である。市販品は,ほとんどが丸棒の銅棒であり,先端の形状,角度などは,製造会社により異なるが円すい,角すい形が多い。
2.TPには,寸法を記入せず,記号で示したが,生徒たちに検討させるのもよい方法である。
3.寸法は,(イ)は10〜15mm,(ア),(ウ)は30°内外,(エ)は60°内外であり,太さは,W数により異なる。
 
 
 
 
 
 
TP2
 
60〜100Wに多くみられる形状で,こて先を三角形に成形し,しかも,その頂点を面取りする。最近の市販晶には,この形状のものは少なくなりつつある。(4)の(カ)は25〜30mm,(オ)は30°内外,(5)の7)は15mm内外,(キ)は45°内外に仕上げるとよい。
 
その他
 
1.TP1,2の仕上げ方は,小物をはんだ付けする場合に行われる一般的な方法である。(3)は特ににトランジスターなどのリード接合に便利である
 
 
 
2.W数などの参考例
W数 先端温度 用途
30 280〜320℃ トランジスタ,抵抗等生徒用
40 300〜350℃
60 330〜400℃   量産工場用
80 380〜420℃ 熱容量の大なもの

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