OHPの活用とTP制作の手びき-117/152page

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英語科
1.英語科におけるOHPの活用
 英語の言語活動をすすめるには,視聴覚教材の利用,とくに音声教材の大切なことはいうまでもないが,何らかの形で視覚像を作ることも重要である。たとえば,生徒の理解を助けるために文字や絵を提示する場合に,静止画像が得られるOHPを使用することは効果的である。
 他の教科と同様に,英語の学習においても,OHPは,かなり積極的に授業にとり入れられており,部分提示法などは,よく使われる用法である。
(1)OHPの機能と留意点
 OHPは,指導すべき事項をあらかじめシートに書いておくこともでき,TVやスライドのように画像,絵も提示することができる特性をもつ便利な機器である。しかし,他の視聴覚機器を利用する場合と同様に,一手段であり,英語指導上欠かすことのできない教具と考えたり,またその反対に,まったく価値のないものだと考えたりするような all or nothing 的な考え方をしないようにしたい。
 1)生徒と向いあったままで反応をみながら提示できるメリットは大きい。ただし漫然と写したのでは,文字にしても,絵にしても,生徒はどこに眼をむけたらよいのか分らなくなるので,必ず,マスキング(部分提示法)や指示棒で説明個所をはっきり指示することが必要である。
 2)鮮明なOHPの映像でこそ生徒の思考活動の援助ができるのであって,窓際にスクリーンが設置されているとか,室内が明るすぎて映像が不鮮明な場合もあるので,できるだけ文字を少なくして,絵(全体または部分提示法)を用いることを心がけ,文字は黒板に書くようにしたい。マスキングとは,下の文型を指導する場合,不必要な人物等を更紙などでおおって必要部分の映像だけをみせることである。
(文型) What does Mike have on his desk?
    He has two books.
(TP例)
(映像)

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