OHPの活用とTP制作の手びき-124/152page
help you? と言って仲介をしてやれたらと思う。
4)旅行の途中の汽車の中などで,英米人と隣り合って話しかけられたり,あるいは自分から何か話しかけてみたいという気持になった時,たどたどしくても友好的に話ができる。
(大修館「英語教育」1974年,12月号)
この程度の範囲内で,生徒に英語を話す訓練をしてみたい。生徒は,How are you? と聞かれれば,ほぼ反射的に,I'm fine, thank you. と答えるドリルを受けているが,身体の調子が悪いときには,それではどんな答え方をしたらよいのかという例が,左図TP1である。映像1のように英語の文章は、紙片等でかくせるようにしておく。映像2のようにその紙片を開いたり閉じたりすることによって,英語の文章をみせたり,かくしたり自由にできるようにしておく。
指導例
ア.映像1の日本文をみせて,それに対する英語の表現を考えさせる。生徒の中からは,いろいろの英文が出されるであろう。そこで,例として映像2のように英文をみせていく。そのあとchorusでクラス全体で例文をドリルする。
イ.日本文の方だけ残して,順次英文をかくしていき,その英文を,任意の生徒に指名して言わせてみる。これは,英文を暗唱させるためにはきわめて有効である。
ウ.生徒を2人1組として,むかいあわせ,AとBに役割分担して,おたがいに声をだしあってドリルさせる。その時は,イの段階でまた覚えていない生徒を配慮して,映像2のように,英文・日本文の両方をみせておくとよい。
エ.以上の段階までで,自信がついたところで,生徒2人1組を任意に指名して,AとBに役割分担して演示させる。その時は,映像1の状態にして,日本文だけみせて,英文はみることができないようにしておく。
以上のように,英語の文章を覚えさせる時,必要に応じて何度でも英文を写しだしたり,またかくしたりするためには,OHPはきわめて有効である。実さい問題として,普通黒板を使った