OHPの活用とTP制作の手びき-126/152page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


ものである。このような単純な絵でも,grammarの説明や,英文読解の作業のあいまに1つか2つでよいからなにげなく示されると,生徒はほっとして,オアシスにでも出会ったような解放感を味わう。こういう効果は,絵そのものがもっている効果であって,OHP独自の効果という訳にはいかないが,OHPがあってはじめて,手軽に生徒に示しうる。ところが,教師としては,自ら絵を考えだすということは,骨のおれる仕事である。そういう時には,まず第一段階として,市販の参考文献等から自分の教材にあわせた絵をみつけてくることをおすすめしたい。その例として,TP5およびTP6は,「講座・英語教育工学第4巻」(研究社)からの引用である。(なお,福島県教育センター英語科講座用資料として「絵による英語の指導,総合編」「絵による英語の指導,動詞編」等にも参考資料掲載)
TP4
 TP5では,be tired of と be tired with の比較として使える。熟語といっしょに,このように絵が示されると,印象が深く残るだけでなく,なによりも教室での英語の授業が楽しくなる。
TP5
 TP6は,learnとknowについてである。leamとknowの違いを,ことばで説明しようとすると,これはなかなか容易なことではない。両方共抽象的な概念だからである。だがTP6を示せば,ある一つの理解が生徒にしみ込んでいくのはあきらかであろう。learnは,「ある一定の状態に到達しようとしている過程」であり,それだけに努力をともなう。knowは「ある一定のところに到達してしまった状態」であり,それだけに多少のゆとりもある。learnとknowに関して,TP6をみせながら,上のような説明のしかたも可能である。
TP6
 次は,福島県教育センター,中高LL講座のOHP班に参加なされた先生方の作品の中の1つである。
 TP7では,時制の一致を扱った。時制の一致のポイントは,主節の動詞と,従属節の動詞の時制を一致させることである,そこの所に漫画的手法を使い,2人の人間が,「こちらは過去形になったぞ。」「ようし,わかった。」という形で,おたがいに連絡をとりあっている
TP7
時制の一致
 主節の動詞が過去時制になると従属節の動詞も過去になる。
  (主節)       (従属節)
I think that the gentleman is from England.

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。