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5) |
つぎのひ,おおかみは,はしのうえでうさぎにあいました。 |
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うさぎは,あわててもどろうとしました。 |
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「うさぎさん,いいんだよ。」 |
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おおかみは,くまのまねをして,うさぎをだきあげると,うしろへおろしてやりました。 |
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(イ)動画的手法を用いる場合
映像の効果は,静的なものより動的なものが視覚神経を刺激するので,より効果的と考えられる。そこで,TPを切り取って人形を作り,その利用を考えてみたい。
「橋の上のおおかみ」の場合,ベーシックシートは1枚でよい。(1)もし,背景の移動が必要な場合は,ロールシートを利用するほうが便利であるし,効果的である。
人形は,登場する人物(動物)の数だけ準備する。色を使用した人形も楽しいし,不透明な材料を用いてシルエット効果をねらった人形でもよい。(2)
また,人形の腕や脚,首等を動かしたい場合には,その部分を切りとり,ハトメ(またはリベット)でとめ,操作棒をつけて使用するとよい。(3)
上記のような人形をたくさん作っておくと,さまざまな機会に利用できて便利である。たとえば,低学年などでは,簡単な「ごっこ遊び」を人形を使ってやらせ,種々の道徳的きまりや,社会的なしっけをおぼえさせるようにする。また,中・高学年などでは,問題を提示して,指導者が途中まで提示し,「さて,みんなならどうするか。」を考えさせる。その後の筋の発展を児童の道徳的判断にまかせて自分たちで考え演出させる等いろいろ工夫できる。