-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-011/170page

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に第一段丘面があり,海抜120m〜60mに第二段丘面が形成されました。
洪積世後期のリス・ウルム間氷期(15万年〜6万年前)には,最も広範囲に分布する第三段丘面が海抜50m〜25mに形成され,富岡から熊町にかけ広範囲に分布し,平坦面がよく発達しています。ウルム氷期(6万年〜1万年前)をむかえ,第三段丘を開析するようにして流れる主な河川にそって第四段丘面,第五段丘面が海抜20〜15mに分布しています。

8.海岸平野の誕生

ウルム氷期最盛期後,海面は上昇し始め,約6000年前に最高位に達しました。
この頃は世界的にも温暖化し,海面は現在より数m程高くなり,海水は河谷や入江となって浸入し,複雑な海岸線を作りました。この時期の海の進入は日本列島全域に見られ「縄文海進」とよばれています。
現在,各地に分布する貝塚から,当時の海岸線が推定できます。その後海面が下がり,現在の海岸平野が誕生しました。

福島県の大地にも象がいた
福島県の大地にも象がいた

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