-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-014/170page
雨つぶ君は地面につくと,ます,大地をけずる(浸食)仕事を始めました。そして,けずり取ったもの(砕せつ物)を雨つぶ君達は,集めて下流へ運び始めました(運搬)。ただ運ぶだけでなく,運ばれる石くづ達は,山やがけをけずり,こわし,石くずどうしもぶつかり合い,こわれ,大きな石くずもだんだん小さく,ついに砂になりました。海に近づくにつれ川の流れは,だんだんおそくなり,海に入ると,やがて止まります。流れが遅くなるにつれ,つぶの大きなものから川底に沈めていきます(たい積)。その仕事のうちでも上流では浸食,下流では,たい積の仕事を多くしていることがわかりました。3.川の曲がりかどのようす
川が大きく曲がる付近を気をつけて観察しましよう。川原の近くと,対岸の近くの(A)・(B)の流れの速さを比較しましょう。どちらが速いと思いますか。そうです(B)です。ですから,川の曲がりかどの外側の土手などが,よくけずられています。それは,水の流れの速い所ほど浸食力が大きくなるので,
川の曲がるところ 福島市松川下流