-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-016/170page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

円レキ 亜円レキ 角レキ
円レキ 亜円レキ 角レキ

5.野外学習実施上のポイント
(1) 観察場所を選定する。
学習の効果を上げ得るか否かの決定的要素を握る重要なカギです。充分時間をかけて下見する必要があります。
 1) 2〜3時間続きの授業を前提としたとき,往復に1時間,観察実習に1〜2時間を目やすにする。
 2) 学校から現場までの交通事情や,川原の危険箇所等を事前に調べておく。
 3) 河川や水の流れが曲がっていて,川原や川岸が流水で浸食されている箇所が観察できるような場所を選定する。
 4) 学校周辺の小川などその規模は小さくとも,水のはたらきで,土砂がつもったり,水の流れの速さの違いで,川底につもっているたい積物の違いが観察されるので,ぜひ野外観察ルートを選定して,児童を生きた自然に向けさせるようにしましょう。
(2) 土手の上に立って,川の全景を観察する。
 1) 土手や橋の上から川を見わたしながら,これからの野外学習の手順や,危険場所の明示等説明指示する。
 2) おおまかに川の全景をスケッチさせ,その中に川原の位置や,川岸のようす(けずられているかどうか)川原の大きき,水の流れている輻など,おおよそを書き入れておく。
 3) 川原は水の流れが曲っている内側にできているか,外側にできているか,話し合わせる。

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。