-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-017/170page
木戸川下流付近
(3) 川原におりて,川のようすや,水の流れを調べる。
流水のはたらきは大地をけずり,くだく,浸食作用と,運ぶ,運搬作用,底に沈めてためるたい積作用の3つがあり,それらのはたらきは,流水量や流速に密接な関係をもっていることを観察や実習を通して学習する。
【実習例】
1) 水の流れが曲がっている付近で,流れの内側と外側とで流れの速さを測る。流速を測る方法として,5m〜20mの距離をとり,3人を1組として,1人は合図でウキを流し,1人はウキを追いかけ,1人は時間を測る。ウキは発泡スチロールや,乳酸飲料の適当な空容器などに小石を入れ密閉して用いるとよい。
2) 川原から対岸に向って,川の深さは,どのように変っているか。危険のないような範囲で調べる。
3) 透明プラスチック水そうや,水中のぞき箱で川底につもっているレキの大ききが,川原から遠ざかるにつれて,どう変っているか観察する。
また川底に沿って砂やゴミ等が流されているようすも観察する。
流速の測定と目印(福島市須川