-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-019/170page
わく内の表向にでているレキ全部を調べる方法ですが,処理のし方として,長径が5p以上のレキを対象としてビニルシートの上にとり出します。
3) レキの大きさで分ける。
レキの大きさで分類する方法はいろいろありますが,そのような分類法にこだわらず,川によって整理しやすいように,分類尺度をそれそれ定めて分けて下さい。例えば,5cmきざみで5〜10cm,10〜15cm,15〜20cmp,20cm以上のようにレキを4グループに分け,その数を調べ,それらのグループのパーセントを求める。
4) レキの形で分ける。
方形枠内から取り出されたレキを,形で,まるい石(角がとれ,表面すべてが,まるみを帯びている),ややまるい石(角かとれまるみを帯びているが,部分的に面が残っている),角ばった石(部分的に割れ口のように角ばっており,平面が残っている)の3グループに分け,その数を調べ,それらのグループのパーセントを求める。
形でわける
5) 調査レキの整理表をつくる。
〔例〕浜通りの木戸川の下流(双葉南小)と川口近くのデーター( )は%
場所\種類 レキの大きき レキの形 レキの種類 5(cm) 〜10 10〜 15 15〜 20 20〜 25 25〜 30 30〜 35 円 亜円 角 下流 (個) 0 23 (51) 8 (18) 9 (20) 4 (9) 1 (2) (個) 8(18) 37 (82) 0 川口 118 (87) 13 (10) 4 (3) 0 0 0 19 (14) 116 (86) 0
この教材は,時間的・空間的なものの見方や,考え方を育てる恰好の教材だけに,教師の手で,学校の上流や下流の川のスライドや,レキの表を準備して,自分達のデーターと比較させ,川のはたらきの理解を一層深めさせたいものです。