-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-040/170page
2) 流れの曲がっている付近で川原は外側にできているか,内側にできているか。
(3) 川原におりて流水のはたらきを調べる。
1) (イ)の付近で20mの長さをとり流水の速さを測る。 2) (ア)の付近で川原の近くと,離れたところで流水の速さを測って比較してみる。
3) 川原から向い岸に進むにつれ,深さはどう変わるか。
4) 水中のぞき箱で,川底につもっている砂,レキを観察する。川原から離れるにつれ,どう変わるか。
5) 水中のぞき箱で砂が流されている様子を観察する。
(4) 川原のレキを調べる。
川原のレキや,砂のつもり方や,集まり方が平均的である場所を選び,その場所を1m四方の方形枠で囲う。
1) レキの大きさで分ける。
方形枠に入っている長径5cm以上のレキのすべてをビニルシートに取り出し(表面に見えるレキのみ)大ききによって5〜10cm,10〜15cm,15〜20cm,20〜25cm,25〜30cm以上に分け,その数を調べる。
2) レキの形で分ける。
レキの形で,まるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。
3) 川原のレキの多くは花崗岩,緑色片岩,硬砂岩類で,これらの硬い岩石は,阿武隈山地の東縁部に分布しています。これらの岩石は,流水のはたらきで運ばれてきたものです。