-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-049/170page

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や雨水に溶けていた酸素により酸化きれた程度によるものです。厚さのうすい(E)層は砂層です。この砂層は,A,B,C,Gの砂層と比べて水分を含んでいるのが特徴です。水分を含んでいるのは,この(E)層の上下の層が泥層であるため砂層に入った水分はもれにくいからです。丁度石油が地下に貯えられる条件と同じです。
いくつかの地層は,それそれ平行に重なっていて,下から砂層→泥層→砂層と変わっており,砂はおもに川や海岸近くの浅い海に,泥は深い所につもりますから,この重なり関係から,この地層がつもりはじめた頃は,浅く,だんだん深くなり再び浅くなったと考えられます。

2.川原のようすと流水のはたらき

(1) 調べる場所
 鮭川橋より上流100m
(2) 川の流れと川原や,中州の様子
 1) 土手に立って,川の流れ,中州川原などをスケッチする。
 2) 川の水は,どこを流れているか確かめ,スケッチした図に矢印を書き入れる。
 3) 川原は川が大きくカーブしている外側にできているか,内側にできているか。
 4) 水の流れが,まっすぐな所と,カーブしている所で,それぞれ20cmの長さを測り,流速を比較してみる。
 5) 水の流れの速いところと遅いところで,川底につもっているものに違いがあるか。
 6) 水中メガネなどで川底をのぞい
鮭川橋より上流100m
鮭川橋より上流100m図

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