-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-050/170page
4) 最後に色,模様,手ざわりなどの特徴で分ける。
て砂などが転がりながら川下に流されているようすを観察する。
7) 川原に見られるようなレキは,どのような時に運ばれてきたのだろうか。
【留意点】
川口近くで観察させる場合,潮の干満時刻を調べ,できるだけ干潮時に実施して下さい。
(3) 川原のレキを調べる。
川原に立って平均的にレキがつもっている場所を選定する。
1) 川原に1m四方の方形枠で囲む
2) 方形のなかに入っている5cm以上の石を5〜10cm,10〜15cm,15〜20cm,20cm以上に分け,ビニルシートにとり出し,その数を調べる。
3) 取り出した石を大きさに関係なく形で,まるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。(4) 調べた結果を次のように表にまとめる。
大きさ〔cm〕 レキの形 種類 5〜10 10〜15 15〜20 20以上 円 亜円 角 花崗岩 硬砂岩 粘板岩 45 19 2 0 3 61 2 8 49 9 68% 29% 3% 0% 5% 92% 3% 新田川下流
1) 新田川上流で同じような調査を行い,そのデータを提示し,比較考察させ川原のレキは,下流ほど小さく,まるいものが多くなることを理解させられます。
2) 川原にあるレキは上流から運ばれてきたもので,新田川の上流の阿武山地はレキのような岩石でできていることが推定されます。