-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-052/170page

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学校裏の崖で見られる地層の重なり関係(厚い砂層の上に砂層と泥層が交互に重なっている厚い地層)を基にして近くの崖を調べてみよう。

太田小学校

1.地層の視察
(1) 観察する場所
 学校より南に800m(原町西坂13番地)
(2) 崖から少し離れて,地層の全体が見通せる所に立って観察する。
 1) 地層の出ている全体をスケッチする。
 2) 地層の重なり方や地層の色,目立つ地層を書き入れる。
 3) この丘は,これらの地層が重なってできていることを理解する。
学校より南に800m(原町西坂13番地)
学校より南に800m(原町西坂13番地)_地層図

(3) 地層に近づいて観察する。
 (A)層を手でさわって見よう。いく分ザラザラしているが川原の砂とは手ざわりがちがっています。これは砂に火山から噴き出した火山灰が混じっているからです。
 (A)層は粒の大きさから砂岩層といえますが,色は暗青色です。
 (B)層を手でさわって見ると(A)層より細かい砂岩層で,色は淡黄褐色です。同じ砂岩層でも色の違っているのは,砂岩層に含まれている鉄分が,空気中の酸素や地下にしみこんでいる水に含まれた酸素によって酸化されたためで,(B)層が淡黄褐色になっているのは酸化が進んでいるからで,(A)層は酸化されていないので暗青色なのです。
 (C)層の手ざわりは(A),(B)層とちがっています。また、地層の中に白っぽい小


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