-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-062/170page

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 1) 地層のでている崖全体のスケッチをする。
 2) 地層の特徴として,色や重なり方など,また大きな割れ目など書き入れる。
 3) いま見ている山は,これらの地層が重なってできていることを理解する。
(3) 地層に近づいて地層の重なり方,地層を作っている粒の大きさなどを観察する。
 (A)層を手できわってみると、クレンザーのような感触です。これは,砂質泥岩からできている泥層です。色は暗青色で,雨水や空気中の酸素の働きで泥岩に含まれる鉄分の酸化が進んでいない時の色なのです。
 (B)層は,ザラザラした感じのする砂層で,水分を含んで湿っています。砂はすき間が多いので水を含みやすいからです。
 (B)層の下に泥層があるので,水を通しにくいため,砂層の水分が下に逃げ出せず湿っています。
 (C)層は(B)層より粒は大きい。これは細かい砂がつもった地層です。色は淡黄色をしているが,それは雨水や空気中の酸素が砂の中の鉄分を酸化したためです。
(4) 地層の観察
 ナイフで地層を縦に切ったような切り口が2本見られます。この切り口が断層です。これは地層に圧力や引っ張る力が働いて,地層が割れるからです。この大規模な断層が起こるときに地震が発生します。
 地層と地層の境目に注意して,切り口の左と右でどららが下にずれているか確かめて見よう。

2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所

学校より2q程離れた両竹バス停前の崖_地層図

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