-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-077/170page
2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
富岡川の諸沢橋上流50m地点
(2) 川の流れの蛇行―流速―たい積物(川原)の関係を調べる。
1) 川幅のせまい所と広い所での流れの速さを調べる。
2) 流れの速い所と遅い所の川底のたい積物に違いがあるかどうか調べる。
3) 川の蛇行している内側には,砂やレキがつもり,川原ができ,外側は土地が削られて崖ができることを観察する。
4) レキの並び方に注意してみる。
一見不規則のようだがある方向に倒したように,石が斜めになっていて,ちょうど屋根がわらをふいたように見える川原があります。このような状態をインブリケーション(レキの覆互状構造)といいます。
右図の場合,水の流れの方向はどうだろうか。
レキの流れに対して,最も小さい抵抗の向きをとると安定した状態となるため,インブリケーションが観察されます。
(3) 流水による浸食を調べる。