-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-078/170page

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 1) 諸沢橋より100m下流の川床に暗青色の細粒の砂岩が,クシの歯で表面をひっかいたように刻まれているのが観察されます。
 この川床の写真は,川の浸食のはたらきを理解させるのに最も適した場所である。
 このような川床ができるまでを簡単に説明すると,右図のように、川を横断するような断層が生じ,その結果,流れに落差ができ,小さな滝のような流れ方を始める。
 流れは,下側を浸食し,次第に,クシの歯で刻んだような地形ができたと考えられる。このような働きは,川の上流で大規模に行われており,V字谷や峡谷となっている。
 2) おう穴(ポットホール,カメ穴)の観察
 クシの歯で引っかいたような川床に30〜50cmぐらいの大きさのカメの穴のようなのが見られます。これは,おう穴といって,川底にあった石が急流で回転して,川底の岩盤を削ってできたものです。
 おう穴の形や大きさを調べてみよう。
諸沢橋より100m下流

川床

おう穴(ポットホール,カメ穴)

苅野小学校

1.地層の観察
(1) 観察する場所


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