-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-097/170page
(B)層のレキは,よく中流の川原に見られるようなまるいレキで,10〜15cmの大きさで水平方向に並んでいます。
(A)層と(B)層は斜めに交わってつもっています。どうしてこのようなつもり方になったのか話し合ってみよう。
(A)層と(B)層とでつもった時代がたいへんはなれています。(A)層は新第三紀のはじめ頃のたい積層で,その後の変動で陸化し,氷河期の頃に段丘たい積物として,(B)層が(A)層の上につもったものです。
2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
夏井川と真似井川の合流点より200m下流。
(2) 川原の全体のようすを観察する。
1) 土堤の上から川の流れや,川原のようすをスケッチする。
2) 川が大きく曲がっている所では川原は流れの内側にできているか,外側にできているか。もう少し上流で,同じように曲がっている所でも観察する。
3) 学校の近くを流れる夏井川は,下流に近く,川幅も100mを越え,川の流れはたいへんゆっくりしています。
4) 川原には,レキは見られず,粗い砂からできています。下流の川原には,どうしてレキがないのだろうか。
5) 川原から対岸に向って,深さはどう変わっているか。川原の近くで調べてみる。