-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-107/170page
大野第二小学校
1.地層の観察
(1) 観察する場所
学校前のバズ停の崖
(2) 崖から離れて,地層の全景が見通せる所に立って,地層を観察する。
1) 地層の出ている崖全体をスケッチする。
2) 地層の色や,地層の重なり方に注意して,地層を書き入れる。
3) この小山は,これらの地層がつみ重なって,できあがっていることを理解する。
(3) 地層に近づいてその特徴を調べる。
(A)の層の表面は,細かに割れてはがれる性質があります。ちょうど粘土が乾燥した時のようです。
この地層は粒度も細かく,頁岩層です。
(B)は(A)の地層にうすく(10〜30cmの厚さ)はさまっています。
表面の色は淡黄色で,火山灰を含む砂層です。
(C)はよく川原で見られるようなレキを含むレキ層で,下の頁岩層との境は,注意してみるとデコボコしています。このことは,頁岩層が浸食され,デコボコになってから,その上にレキが積ったことになります。このレキは段丘性のレキ層で,ごく近い時代(約1万年前)のたい積です。2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる川原