-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-119/170page
新川,いちのはし下流200m
(2) 川の全体のようすを観察する。
1) 土手の上から,川原や水の流れ,岸のようす等,川の全景をスケッチする。
2) 川が大きく曲がっている所で,川原はその内側にできているか。外側にできているか。また,他の曲がっている所はどうか調べさせる。
3) 曲がっている所の外側は,水の流れに対して切り立っているか,なだらかか。
(3) 流水のはたらきを調べる。
1) 水の流れがせまくなる(ア)付近と,広い(イ)付近で,それぞれ10mの長さをとり,流速をはかってみよう。
2) (ア)の地点で,川原の近くと,対岸の近くで,流速はどうだろうか。
3) 川原から対岸に進むにつれ,深さはどう変わっているか。
4) 水中のぞき箱で,川原から対岸に進むにつれ,川底の砂や小石はどう変わっていくか。また,砂やゴミが川底に沿って流されているようすも観察する。
スランプ構造(層内しゅう曲) たい積したばかりの,水底の泥や砂など力、海底地すべりのような力を受けて,地層がおし曲げられたり,ちぎれたりして複雑な模様になります。しかし,このすぐ上と下の地層は,別に何の変動も受けていないので,この部分がたい積する途中の異常な現象と考えられています。 (豊間海岸)