-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-135/170page
2.国道49号から見られる川岸段丘地形
国道から南側に図のような地形が見られます。5m程の崖の上には,平らな水田が発達しており,また,5mの崖の下にも平たんな水田や,畠が見られます。
この5m程の崖が,この地形のなぞを解くカギなのです。
この地形は川岸段丘地形で,地盤の隆起などで,川の流速が変わり,川の浸食作用が復活し,再び下の地盤をけづり始めます。
そのため,今まで第1段丘面上を流れていた川は下をけずり,第2段丘面を形成し,現在,川はこの第2段丘面上を流れています。
したがって,5m程の崖は,川によってけずられた古い川岸ということになります。
このような川岸段丘は,地盤の隆起と川の浸食作用によってできます。
小名浜第一小学校
1.地層の視察
(1) 観察する場所
校舎の西側の崖
(2) 地層の全景が見通せる所に立って,地層を観察する。 1) 地層の出ている崖の全景をスケッチする。