-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-136/170page

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 2) 地層の色や,地層の重なり方に注意しながら,地層を書き入れる。
 3) この学校の裏山は,層理の発達した頁岩層がつみ重なってできていることを理解する。
 4) 目立つ地層を崖に沿って追いかけてみよう。地層は水平方向に広がっていることがわかる。
(3) 地層に近づいて,その特徴を調べる。
この崖には,うすい石炭層をはさむ頁岩が観察されます。この地層のつもった時代は,新第三紀中新世の頃で石森山の海底火山がさかんに噴火していた時代です。
頁岩層は表面は淡黄色ですが,割ると内部は灰色になります。これは,地層に含まれている鉄分が地層の表面で酸化したため,表面が淡黄色になったのです。また,風化すると地層の表面が細かく割れる性質があります。
崖の中ほどに,幅10cmほどの黄色のしま模様の地層がありますが,これにさわってみると頁岩と感じが違っています。それは,火山灰が混ざっているためです。
このことから,この地層がつもる頃,近くで火山活動があったことがわかります。
校舎の西側の崖

校舎の西側の崖_地層図

小名浜第二小学校

1.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
 藤原川と矢田川の合流点


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