-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-139/170page
小名浜東小学校
1.地層の観察
(1) 観察する場所
学校の北側の道路沿いの崖
(2) 崖から離れて,地層の全景を観察する。
1) 地層の出ている崖全体をスケッチする。
2) 地層の重なり方や,割れ目,地層の色,水分を含んでいるかどうかなど,気付いた事を書き入れる。
3) この高台は淡黄色をした(A)の地層に,(B),(C),(D)のうすい地層がはさまるようにして,重なってできていることがわかる。
4) (B)層や(D)層のザラザラした砂層を,道路沿いに追いかけ,地層の広がりを理解する。
(3) 地層に近づいて観察する。
(A)層は,淡黄色の粘土層ですが指の感触では,やや,やわらかい感じを受けます。それは火山灰が混じっているためで,くわしくは凝灰岩質粘土層です。
(B)層は,暗灰色をした砂層で,水分を含んでぬれています。
(C)層は,うすい頁岩層です。
(D)層は,火山灰を含む粗い砂層です。また(B)層は,途中で切れて,ずれています。このような割目を断層と呼んでます。
これらの地層は新第三紀中新世の初期の浅海性のたい積物からできています。