-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-142/170page

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 3) 学校の裏山は,これらの地層が重なり合って,できていることを理解する。
 4) 北側の崖から東側の崖へと地層を追いかけて,地層の広がりを理解する。
(3) 地層に近づいて観察する。
 (A)層は,断層の右側から東側の崖にかけて見られる淡黄色の百岩層で.風化すると,表面がうすく,はがれる性質をもっています。くずれた頁岩を,ハンマーでたたくと,中に1Cm大の二枚貝の化石が入っている場合があります。また,この地層は,うすい凝灰岩層を何枚もはさんでいます。
化石を探してみよう。
 (B)層は,白っぽい粘土で,垂直に(A)の層と交わるようにして入っています。これは,たい積性の岩脈で,大変めずらしい現象で,地層の割れ目に粘土がつもってできたものです。
 (C)層は,黄色をした砂岩層です。指の感触は砂とやや異なって,粘土が混ざったような感じがします。それは,火山灰が混ざったからで,くわしくは,凝灰岩質細粒砂岩層です。
 (A)層と層理が斜交していることに注意しましょう。
 (B)は,地面の大きな割れ目で,この割れ目に沿って上にあった(C)層が,すれて,落ちてきたと考えて下さい。このような大きな割れ目を断層と言います。
学校の裏の崖_地層図

永崎小学校

1.地層の視察
(1) 観察する場所


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