-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-158/170page
5cm上のレキを,すべてビニルシートに取り出す(表面に見えていたレキのみ)。
2) レキの大きさで分ける。
大きさによって5〜10cm,10cm〜20cm,20〜30cm,30cm以上の4つに分け,その数を調べる。
3) レキの形で分ける。
レキの形で,まるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。
4) レキの種類で分ける。
岩質で分けると,緑色片岩類と花崗着類,硬砂岩に分けられる。これらの岩石は,阿武隈山地の東縁部に分布している岩石で,逆にレキより,上流の山々をつくる岩石を推測できる。
(5) 調べた結果を表にまとめる。
四時川(四時橋付近)
大きさ〔cm〕 レキの形 種類 5〜10 10〜20 20〜30 30以上 円 亜円 角 緑色片岩 花崗岩 硬砂岩 17 4 2 0 9 11 3 13 5 5 74% 17% 9% 0% 39% 48% 13%
同じように下流の川原で調べ,レキの形や大きさが,どのように変わっているかを比較することによって,流水のはたらきについて理解を深めることができる。上遠野小学校
1.地層の観察
(1) 観察する場所
度京橋の下の崖