教師のための統計入門-000-01/233page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

はじめに

「研究物をまとめたいのですが,資料をどう集め,どうまとめたらよいのか困っています。何か適当な参考書はありませんか。」とか,「教育研究の報告書などを,沈んでも,統計学の知識がないので理解したような気がしません。統計学についての,やさしい入門書はありませんか。」などと聞かれることが多くなりました。

このように,現在,統計学はあらゆる分野に広く活用され,教育関係の書物や研究物・報告書の中にも,この活用例がたくさん見られるようになって参りました。

また,学校においても,統計に関することがらは,小・中・高を通して算数数学の教材として取り上げられており,とくに高校においては,学習指導要領の改訂にともない、確率・統計として独立した選択科目になりました。これも時代の要請によるものであると、思います。

しかし,ひるがえって考えてみますと,統計学の参考書は多数出版されてはいますが,それらは難解すぎたり,反対に物足りなかったりして,教師にとって手ごろなものはなかなか見あたらないようです。

そこで,当教育センターでは,"誰にでもわかる,役に立つ一冊"というねらいのもとに,統計学の基礎と,その応用例として実験的教育研究法におけるデータのまとめ方とを合わせて,「教師のための統計入門―電卓の使い方から検定まで―」として刊行することにしました。

本書を教育の研究に活用していただければ幸いです。

昭和55年10月

福島県教育センター所長 佐藤信久


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。