教師のための統計入門-009/233page

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盛りのつけ変え(図5)によって,同じ形の曲線で表すことができます。

ところで,度数分布には,いろいろの型があり,その対象によって,それぞれ特有の型を示します。そのおもなものを次にあげることにします。

(図7) 分布型のいろいろ

(図7) 分布型のいろいろ

これまで,データの特徴をひと目で,直観的につかむために,データを整理して度数分布表などにまとめたり,図やグラフに表したりしました。これはこれで大切なことなのですが,もっと簡単に,データの特徴を示すデータの要約値ともいうべき少数の値によって,全体の特徴がつかめたら,更に便利です。この全体の特徴をつかむために最もよく使われる値が二つあります。一つは,データの中心的位置を示す代表値であり,もう一つは,データのばらつきの度合いを示す散布度です。

代表値には,平均値,中央値,並み数などがあり,そのうち,最もよく用いられるのは平均値です。また,散布度には,範囲,平均偏差,分散,標準偏差などがありますが,そのうち,最もよく用いられるのは標準偏差(分散といっても同じ)です。

ふつう,データは,平均値と標準偏差との二つの数値に要約され,逆にこれらの数値によって特徴づけられることになります。


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