教師のための統計入門-022/233page

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トを書こうとされている方などは,今後,電卓をお求めになる場合は,この種の電卓をお求めになることをおすすめします。

この種の電卓の値段は,昭和55年6月現在6,000円ぐらいのものから市販されています。

これほどの電卓は必要とされない方でも,せめて,メモリーキーのある電卓をお求めになれば,それでも計算は,筆算の何倍も何倍も楽になります。

M+:メモリープラスキー   記憶の部屋に加える。

M−:メモリーマイナスキー 記憶の部屋からひく

MR :メモリーリコールキー 記憶の部屋にある数字を呼出して表示する。

                 RMキーと表示している電卓もある。

MC:メモリークリヤキー    記憶の部屋にある数字を消し去る。

                 CMキーと表示している電卓もある。

なお,MCキーのない電卓もありますが,この場合は,他のキー(例えばMRキー)が,この働きをします。

メモリーキーのある電卓を,かりに,Mあり電卓ということにします。この種の電卓の値段は3,000円ぐらいのものからあります。また,メモリーキーのない電卓でも,それでもやはり筆算で求めるよりは,何倍も速く計算ができますが,残念ながら,その便利さにおいて,速度において,とてもMあり電卓の比ではありません。それで,今後新たに,電卓をお求めになる方は,Mあり電卓をお求めになった方が得です。値段は,メモリーキーのない電卓:Mなし電卓とそう変わりはありません。

これから,Mあり電卓,Mなし電卓を用いた場合の,平均値xと,標準偏差σの求め一方について説明しますが,その前にちょっと,これから用いる記号についての約束をしておきます。

記号の約束

n は,データの数,Σ(シグマ)は総和(合計)を表す記号で,

ΣXは,データの一つ一つの値 X の総和(合計)を表し,

ΣX2 は, X を2乗したものの総和(合計)を表します。


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