教師のための統計入門-051/233page

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(例8) 次の表は,あるテストの得点の度数分布表から,T得点を求めるために作ったものです。

(表9)

(1)
階級(点)
(2)
階級の上限
(3)
度数
(4)
累積度数
(5)%
累積相対度数
(6)
T得点(表8)より
90〜100 100.5 2 243 100  
80〜89 89.5 13 241 99 73
70〜79 79.5 25 228 94 66
60〜69 69.5 51 203 84 60
50〜59 59.5 52 152 63 53
40〜49 49.5 47 100 41 48
30〜39 39.5 28 53 22 42
20〜29 29.5 16 25 10 37
10〜19 19.5 8 9 4 33
0〜9 9.5 1 1 0.4 24

計算順序は,次のようになります。

(1) 階級の欄で,90〜100は,他の階級と幅が違っていますがさしつかえありません。なお,この例では,階級の数は10ですが,実際の場合は,もっと多く,できれば,20以上が望まれます。

(2) 次に,各階級の上限を書きます。例えば,階級80〜89は,79.5以上

階級の欄

で,89.5未満の区間(79.5,89.5)と考えます。この理由は,次の通りです。得点はふつう,正の整数で表され,これは離散変量なのですが,この離散変量の分布を,連続変量の分布である正規分布と対応づけてゆくために,連続変量あつかいをするのです。便宜上89.5を上限と考えます。

(3) 度数の欄を記入します。ふつう,得点をT得点に変換する場合は,度数は多いほどよく,目安として,度数の合計は200ぐらいはほしいようです。

(4) 累積度数の欄は,下の方(得点の低い方)からの累積度数を記入しま


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