教師のための統計入門-052/233page
す。
(5) 累積相対度数の欄の数値は,(表8)との関連で,2%〜98%までは,整数値で求めておきます。
例えば,53/243×100=22とします。
(6) (表8)より,累積相対度数22%に対応するT得点は42であることを読みとり,T得点の欄に記入します。他の累積相対度数についても,同様です。
(7) 表の(2)と(6)の欄の対応から,得点9.5のT得点は24,得点19.5のT得点は33となっていますから,これを用いて,9.5点から19.5点までの間の得点のT得点を求めることを考えます。
1mm方眼のグラフ用紙に,縦軸,横軸をとり,縦軸にT得点を,横軸に得点の目盛りをとります。
この用紙上に,2点(9.5,24),(19.5,33)をとり,この2点を結ぶ線分をひきます。
この線分を用いて,例えば得点15点に対するT得点は,ほぼ29点であることを読みとります。
同様にして,得点19.5から29.5までの間のT得点は,2点(19.5,33)(29.5,37)を結ぶ線分を用いて求めます。以下同様です。
この例では,得点が10点幅のところを線分で近似し,この線分を用いて,この間の得点に対するT得点の近似値を求めています。得点の幅をもっとせまくとれば,もっと良いT得点の近似値が得られるでしょう。
(1)で,階級の数は,できるだけ多い方がよい,と書いたのは,この意味であったのです。
なお,得点90以上のT得点は,2点(79.5,66),(89.5,73)を結ぶ線分を延長して求めることになりますが,精度が悪くなるのはやむを得ません。